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画面を上下左右の斜め方向から見た場合でも正面で見たときと変わりない角度。カタログ上ではコントラスト比10:1または5:1の角度を示しているので実際には色の変化や明るさが激しい場合がある。液晶の駆動方式によって大きく変わる。一般的にIPSパネルが最も広く次にVAパネルそしてTNパネルの順である。
関連用語:【コントラスト比】 【液晶の駆動方式】 【色変化】 【輝度変化】
視野角の場合は正面から見たときと上下または左右に角度をつけたときのコントラストの比率。それが10:1または5:1で測ったときの角度を視野角に用いる。
液晶の駆動方式によってTN(Twisted Nematic)方式、VA(Virtical Alignment)方式、IPS(In Place Switching)方式の3種類に大別できる。
視野角の狭いディスプレイやTN方式またはVA方式のディスプレイは正面に出る光と角度がついた光では違いがあるため色が変化して見える。極端に反転したように見える場合もあるし、暗くなっただけのように見える場合もある。大画面なのに狭い場合は正面から見ても画面の端に色の変化を見る事ができる。
明るさの変化である。色変化と同じように角度によって明るさが変化する。液晶が水平に回転して駆動するIPS方式では光の変化が少ないため広い視野角をもっていて静止画などを綺麗に見る事が出来る。
まずTN方式と呼ばれる「Twisted Nematic」はネマティックでねじれているという意味でネマティックと呼ばれる分子が一定方向に向く性質を持った液晶をねじることで光を透過させている。
VA方式と呼ばれる「Vertical Alignment」は垂直な整列という意味で液晶がねじれたり回転したりするのではなく、垂直に倒れる方式です。垂直に立つ液晶分子が電圧をかけると倒れて水平になり光が透過する。電圧がオフの時は偏光フィルターによって完全に光が遮断されるので高いコントラストを得やすいというメリットがある。
IPS方式と呼ばれる「In Place Switching」は適当な場所にある切り替えという意味で液晶分子が水平に90度回転して光を透過させる方式です。液晶が立つことがないため広い視野角を確保でき色変化や輝度変化も少ない。ただしコストが高いことと応答速度が遅いため動画には不向き。
視野角は正面から角度をつけたとき変化する色や明るさが少ないことがポイントになりますが、大きいモニターほど端から端までの距離が長く色や明るさの変化が大きい。パネルの特性は大きくスペックに左右するから大型種ほど気をつけて選ばなければならない。
TN、VA、IPSと液晶の駆動方式の違いは視野角に大きく影響します。どれほどの違いかは実際に目にして確かめる他ないと思います。
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